OEKO-TEX®とZDHCは緊密に連携して要求事項の整合に努めています。

ECO PASSPORT認証書は最新のZDHC MRSLと適合性ガイダンスに準拠しています。さらに、ZDHC MRSL 3.0適合とマークされたECO PASSPORT認証書は、ZDHC MRSL 3.1にも適合しています。

OEKO-TEX®はZDHCイニシアチブを全面的にサポートし、さまざまなサービスを通じて適合を保証します。STeP MRSLには、最新のZDHC MRSLで禁止されている化学物質がすべて網羅されており、OEKO-TEX® STePの化学物質リストには、ZDHC廃水ガイドラインで要求されている物質がすべて網羅されています。OEKO-TEX®は、ZDHCが暫定的に認めている廃水試験機関リストを参考資料として認めています(ZDHCのウェブサイトをご覧ください)。

さらにOEKO-TEX® DETOX TO ZERO MRSLには、ZDHC廃水ガイドラインで義務付けられている物質やパラメータに加え、最新のZDHC MRSLで禁止されている化学物質がすべて網羅されています。

OEKO-TEX®(エコテックス®)では、PFASを2種類の方法で測定します。第一に、PFASの中で法規制のPFOAやPFOS試験を行っています。第二に、最近PFAS全体を対象とする全般試験を、OEKO-TEX®で実施するようになりました。すべてのPFAS化学物質にはフッ素が含まれており、これは「総フッ素(TF)試験」と呼ばれるラボ試験で検出できます。このため最近、PFAS含有の指標として総フッ素の規制値を導入しました。OEKO-TEX®の目標は、PFASの意図的な使用を厳格に禁止することです。TFの規制値は、OEKO-TEX®認証書の全種類について試験され、最新の国際規制に適合しています。
 

ただし、このTF試験では、フッ素系染料などPFAS以外の発生源に含まれるフッ素も測定しますが、これらは人の健康や環境に対する脅威とはみなされません。このTF規制値の目的は、繊維製品におけるすべてのフッ素源の使用を禁止することではなく、むしろPFASの意図的な使用を禁止することにあります。

PFASは生分解性が低いため環境中に残留し、何年もそのままの形で残ることがあります。これが、PFASがしばしば「永遠の化学物質」と呼ばれる理由です。さらに、PFASは水中に容易に溶出するため、今日では地球上で最も辺境の地域でもPFASが見つかっています。このため、PFASは飲料水に蓄積され、最終的には食物連鎖に沿って蓄積されます。現在、PFASは残念ながら多くの食品、野生生物、そして先進国住民の大半から検出されています。PFASは、生体内のホルモン系に影響を与えたり、欠陥やガンを引き起こしたりするなど、動植物や人間の健康に深刻な悪影響を及ぼすことが指摘されています。そのため、多くのPFASはEU、米国、カナダを含む多くの国ですでに規制されています。

OEKO-TEX®認証の取得までの期間は、規格、構成部材数、事業所数、所在地、施設の複雑さ、審査に要する時間など、さまざまな要因によって異なります。
 

OEKO-TEX®認証(STANDARD 100、ORGANIC COTTON、 LEATHER STANDARD)の取得に要する期間は、個々の要因によって異なります。十分な準備-例えば、認証登録申請の範囲内で、できる限り完全な情報と書類を用意することで、期間短縮につながります。具体的な試験への取り組み方や所要期間については、認証機関にご相談ください。
 

OEKO-TEX®企業認証のSTePやRESPONSIBLE BUSINESSの場合、申請からデータ収集、監査評価から認証書の発行まで、平均して少なくとも3ヶ月から6ヶ月の期間が見込まれます。ただし、実際の期間は、当該施設がオンライン審査を完了するまでに要する期間によって大きく異なります。
 

OEKO-TEX® ECO PASSPORTの場合、申請からデータ収集、評価、審査、認証書の発行まで、平均して少なくとも3ヵ月はかかります。しかし、実際の所要期間は、当該施設が関係書類やサンプルをすべて提出するのに要する期間と、審査用アンケートへの回答に要する期間によって決定されます。
 

OEKO-TEX® MADE IN GREEN ラベルはすぐに発行できます。MADE IN GREENに関する条件が満たされていること、関連する認証書(STANDARD 100、LEATHER STANDARD、STeP)がすでに有効であること、仕入先が貴社の依頼を直ちに受理することを前提とすれば、平均して数日しかかかりません。
 

個別の概算所要時間についてはお住まいの地域にある各認証機関にお問い合わせください。

 

認証取得に要する費用は、規格、構成品目数、事業所数、所在地、設備の複雑さ、審査に要する時間など、さまざまな要素によって異なります。
 

OEKO-TEX®認証(STANDARD 100、ORGANIC COTTON、 LEATHER STANDARD)の取得に要する費用は、必須の企業監査に要する費用、試験機関および事務局の試験に要する費用で構成されます。有害化学物質試験にかかる正確な費用は、それぞれの繊維製品または素材にかかる試験費用に基づき、指定するOEKO-TEX®認証機関に見積りを依頼すれば、その範囲必須の内で算定できます。すでに認証済みの原料を使用することで、試験に要する経費用を大幅に削減できます。生産工程の各段階では、新たに追加するものだけを試験します。
 

OEKO-TEX®企業認証(STeP、RESPONSIBLE BUSINESS)の取得に要する費用は、基本認証料と追加費用からなります。追加費用は企業の規模や工程によって異なり、オンライン審査時のサポートと評価、審査の準備、実施と書類作成、認証登録証の発行、審査員の旅費などがあります。
 

OEKO-TEX® ECO PASSPORTの認証取得に要する費用は、試験機関および事務局の試験に要する費用、さらに自己評価と現地訪問に要する費用で構成されます。正確な費用は基本認証料に追加費用を加えたもので、これらは認証の対象となる製品の量と種類、製品に固有の試験基準、申請中のサポート、情報開示のレベル、アセスメントの評価、サンプルの品質、任意の現地訪問の準備、実施、書類作成、認証書の発行によって異なります。
 

OEKO-TEX® MADE IN GREEN(エコテックス®メイドイングリーン)ラベルは無料で取得できますが、認定試験機関からお客様サポートにかかる事務費用が請求される場合があります。ただし、myOEKO-TEX®プラットフォームの利用、MADE IN GREENダッシュボードの利用、ラベルの発行は、従来どおり無料です。詳しくは担当の試験機関にご相談ください。

認証取得書をご希望の方は、お住まいの地域のOEKO-TEX®(エコテックス®)認証機関にお問い合わせいただくか、ライセンス料金の概要をご確認ください。
 

最終消費者に対する透明性と明確なコミュニケーションを確保するため、OEKO-TEX®(エコテックス®)におけるORGANIC COTTON製品は以下3種類に分けて認証されます。
 

  • ORGANIC COTTON:100%ORGANIC COTTONで作られた素材や製品のこと。ORGANIC COTTONラベルを使用できます。
  • ORGANIC COTTON Blended:少なくとも70%以上がORGANIC COTTONで作られた素材や製品のこと。ORGANIC COTTON Blendedラベルを使用できます。
  • STANDARD 100 GMO:ORGANIC COTTONを含む、上記2種類以外の製品のこと。STANDARD 100認証の申請時に、オーガニック生産をした当該原産地を証明する書類の提出が必要です。ORGANIC COTTON Blendedラベルは使用できませんが、認証書の認証範囲にORGANIC COTTONと表記されます。


※いずれの認証も、ORGANIC COTTONと従来型コットンの混合使用を対象外としています。

OEKO-TEX® ORGANIC COTTONは主にオーガニックの原産地、遺伝子組換え作物(GMO)と農薬の試験、管理の連鎖に重点を置いています。基本的な社会的基準はOEKO-TEX®の行動規範で対応していますが、OEKO-TEX® ORGANIC COTTONを総合的なOEKO-TEX® MADE IN GREENラベルの一部であるOEKO-TEX® STePと組み合わせることで、社会的基準を完全にカバーすることができます。

はい、OEKO-TEX® ECO PASSPORT認証済みの化学薬剤は、STANDARD 100のすべての製品クラスに適合します(付属書4・6を参照)。状況によっては制限が適用される場合もありますが、透明性のある情報を提供します。最終的な繊維製品および皮革製品については、指定されたパラメータの遵守を確認するため、検証を受ける必要があります。

グリーンピースは繊維産業における環境汚染にグローバルに取り組むことを目標としていますが、OEKO-TEX® DETOX TO ZEROは、繊維と皮革の生産における使用化学薬剤を分析、報告、改善するための使いやすいシステムを提供し、製造業者、購入者、ブランド、小売業者がデトックスと環境に関する公約を達成できるよう支援します。

OEKO-TEX®は、レシピや配合表(BoS)を含む、化学薬剤の企業秘密価値を認めています。しかし、OEKO-TEX®では、OEKO-TEX®が規制する構成物質、既知の汚染物質、副生成物、あるいはGHS規則またはREACH規則(第57条)により有害化学物質として分類される物質のすべてを公表することを義務付けています。すべての構成物質と汚染物質を申告することで、試験の手間と認証プロセスのコストを削減できます。化学薬剤メーカーから提供される情報は暗号化され、認証機関およびOEKO-TEX®が安全に保管します。