OEKO-TEX®

OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体は、欧州と日本にある繊維・皮革産業向けの第三者試験・研究機関によって構成され、その事務所は70カ国以上に拡がっています。各機関のノウハウを結集して試験方法を開発し、信頼できる認証の基礎となる規制値を設定しています。

  1. 製品ラベル:OEKO-TEX® MADE IN GREEN(エコテックス®メイドイングリーン)、OEKO-TEX® STANDARD 100(エコテックス®スタンダード100)、OEKO-TEX®  ORGANIC COTTON(エコテックス®オーガニックコットン)、OEKO-TEX® LEATHER STANDARD(エコテックス®レザースタンダード)

  2. 工場認証:OEKO-TEX® STeP(エコテックス®ステップ) (持続可能な繊維・皮革製品の製造)

  3. 染料・化学薬剤認証:OEKO-TEX® ECO PASSPORT(エコテックス®エコパスポート)

  4. サプライチェーンにおけるデューデリジェンスを管理するための認証:OEKO-TEX® RESPONSIBLE BUSINESS(エコテックス®レスポンシブルビジネス)

世界各国にある独立したOEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体の第三者試験・研究機関は、OEKO-TEX®(エコテックス®)のグローバルガイドラインに沿って分析試験や企業監査を実施しています。包括的な製品試験と工程チェックにより、リスク管理や法的要求事項を遵守し、さらには人と地球環境保護を実現します。

OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体の第三者試験・研究機関は、研究開発や技術革新に積極的に取組み、認定された試験プロセスを実施しています。そして、メーカーとの密接な連携により、バリューチェーンのあらゆる段階で、高品質な繊維・皮革製品の開発をサポートします。

国際諮問委員会

OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体は、国際諮問委員会を設置し、多様な視点と専門知識を積極的に取り入れています。国際諮問委員会は運営委員会に対し、当共同体の目標に関連する優先事項や戦略についての提言のほか、OEKO-TEX®(エコテックス®)の各ワーキンググループが作成した提案書についても助言を行い、規格の改善をさらに促進します。このように国際諮問委員会は、OEKO-TEX®(エコテックス®)規格の進化のみならず、OEKO-TEX®(エコテックス®)の戦略や事業運営においても重要な役割を果たしています。

  Nathaniel Sponsler - Phylmar Group  

Nathaniel Sponsler は、製品化学物質規制のスペシャリストであり、サプライチェーン管理、製品規制コンプライアンス、持続可能な化学物質管理政策を専門とする弁護士でもあります。サンフランシスコ大学ロースクールで法学博士号、アマースト大学で心理学の学士号を取得し、カリフォルニア大学バークレー校で一般化学と有機化学を専攻しました。Gap Inc. で9年以上化学物質管理監督の経験を持ち、ZDHC(Zero Discharge of Hazardous Chemicals)Foundation の初代理事長を務めるなど、アパレルやフットウェア業界における有害化学物質問題に取り組むため、様々な企業と共同した取組みを主導してきました。

Nathaniel は、アパレル・フットウェアのサプライチェーンにおける有害物質の使用と影響を削減することを使命とする企業のグループであるAFIRM®(Apparel and Footwear International RSL Management)ワーキンググループのディレクターを務めています。www.afirm-group.com

  Dr. Monika Kohla - German Fashion  

ドイツ中西部・ミュンスターで有機化学を学び、博士号を取得した後、ベルリンのシーメンスで環境保全に従事。
地域の繊維協会で「環境部門」の立ち上げに携わったのを機にミュンスターに戻り、その後25年間にわたって「環境部門」を「環境・エネルギー・消費者保護部門」へと発展させました。

彼女の専門知識とドイツ国内の先進的なモデル企業への手厚いサポートが功を奏し、他の協会も同様の部署を設置するようになりました。

REACH が制定されると、彼女は実践的なパイロット・プロジェクトでヨーロッパ中に知られるようになり、その成果をドイツ政府代表団にブリュッセルで披露するまでになりました。
また、化学に関する専門知識が豊富な彼女は、REACH で規制される汚染物質を排除するために、アパレル輸入企業を支援するリーダー役も務めました。

2017年には、アパレル業界の団体・GermanFashion と繊維生産者を代表するドイツ最大の繊維業界団体・IVGT に参加し、REACH 、環境保護、サプライチェーンの持続可能性について、ドイツ国内の約500社もの企業に現在アドバイスを行っています。

出版物

環境保護への取組みシリーズ「繊維産業における効率性の向上」(共著)を出版している他、「Melliand」など多数の業界誌に記事を掲載。

  Dr. Stefan Droste - Hohenstein  

Hohenstein Textile Testing Institute のマネージング・ディレクターとして、国際的なオフィス・ラボのネットワーク、繊維試験事業の戦略・展開を統括しています。

OEKO-TEX®(エコテックス®)関連プロジェクトを主導する傍ら、OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体では分析化学の専門家として貢献しています。 
2011年にHohenstein に入社する以前は、BASF Groupにて材料特性評価とプロセス分析を担当。
それ以前は、Cognisの科学者としてプロセス分析とオートメーションに従事。

また、ヴッパタール大学で分析化学の博士号を、マンハイム大学でM.B.A.を取得しています。

  Dr. Jean-Pierre Haug - Testex  

1846年にスイスのチューリッヒで設立された、世界で最も古い繊維試験研究機関と言われるTESTEX AG のCOO です。TESTEX はOEKO-TEX®国際共同体の加盟機関であり、中国、香港をはじめとするアジアの重要な繊維の生産拠点の他、多くの国でOEKO-TEX®(エコテックス®)を代表して活動しています。

専門家としてのキャリアは、1993年にチューリッヒ工科大学でグルコースの非酵素光学センサーの原理開発に関する博士論文を完成させ、TESTEX AG に入社したところから始まりました。そこで分析化学の分野を学び、すぐにスイスにおけるOEKO-TEX® STANDARD 100(エコテックス®スタンダード100)の導入に着手しました。

長年にわたり、OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体の技術委員長を務め、OEKO-TEX® STANDARD 100(エコテックス®スタンダード100)の発展に多大な貢献をしました。2010年から2014年までは、OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体の事務局長に指名され、STeP(ステップ)やMade in Green(メイドイングリーン)など、様々な新しい規格の導入を推進。2014年からは活動の中心を再びTESTEX に集中させています。

  Tietje Voss  

CALIDA AGのオペレーション&ITのディレクターです。

  Dr. Dietrich Tegtmeyer - TFL Group  

TFL Groupの事業開発およびIR部門のグローバル責任者です。