OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体

繊維・皮革のエコロジー分野での研究と試験のための国際共同体は、欧州と日本にある17の独立した繊維・皮革の認証機関で構成され、70カ国以上に事務所を構えています。認証機関はグローバルガイドラインに基づき、ラボ試験と監査の両方を実施しています。包括的な製品/プロセス試験により、リスク管理と法的要求事項を満たし、人と地球の保護を実現します。

国際諮問委員会

OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体は、国際諮問委員会を設置し、多様な視点と専門知識を積極的に取り入れています。国際諮問委員会は運営委員会に対し、当共同体の目標に関連する優先事項や戦略についての提言のほか、OEKO-TEX®(エコテックス®)の各ワーキンググループが作成した提案書についても助言を行い、規格の改善をさらに促進します。このように国際諮問委員会は、OEKO-TEX®(エコテックス®)規格の進化のみならず、OEKO-TEX®(エコテックス®)の戦略や事業運営においても重要な役割を果たしています。

  Nathaniel Sponsler - Phylmar Group  

Nathaniel Sponsler は、製品化学物質規制のスペシャリストであり、サプライチェーン管理、製品規制コンプライアンス、持続可能な化学物質管理政策を専門とする弁護士でもあります。サンフランシスコ大学ロースクールで法学博士号、アマースト大学で心理学の学士号を取得し、カリフォルニア大学バークレー校で一般化学と有機化学を専攻しました。Gap Inc. で9年以上化学物質管理監督の経験を持ち、ZDHC(Zero Discharge of Hazardous Chemicals)Foundation の初代理事長を務めるなど、アパレルやフットウェア業界における有害化学物質問題に取り組むため、様々な企業と共同した取組みを主導してきました。

Nathaniel は、アパレル・フットウェアのサプライチェーンにおける有害物質の使用と影響を削減することを使命とする企業のグループであるAFIRM®(Apparel and Footwear International RSL Management)ワーキンググループのディレクターを務めています。www.afirm-group.com

  Dr. Monika Kohla - German Fashion  

ドイツ中西部・ミュンスターで有機化学を学び、博士号を取得した後、ベルリンのシーメンスで環境保全に従事。
地域の繊維協会で「環境部門」の立ち上げに携わったのを機にミュンスターに戻り、その後25年間にわたって「環境部門」を「環境・エネルギー・消費者保護部門」へと発展させました。

彼女の専門知識とドイツ国内の先進的なモデル企業への手厚いサポートが功を奏し、他の協会も同様の部署を設置するようになりました。

REACH が制定されると、彼女は実践的なパイロット・プロジェクトでヨーロッパ中に知られるようになり、その成果をドイツ政府代表団にブリュッセルで披露するまでになりました。
また、化学に関する専門知識が豊富な彼女は、REACH で規制される汚染物質を排除するために、アパレル輸入企業を支援するリーダー役も務めました。

2017年には、アパレル業界の団体・GermanFashion と繊維生産者を代表するドイツ最大の繊維業界団体・IVGT に参加し、REACH 、環境保護、サプライチェーンの持続可能性について、ドイツ国内の約500社もの企業に現在アドバイスを行っています。

出版物

環境保護への取組みシリーズ「繊維産業における効率性の向上」(共著)を出版している他、「Melliand」など多数の業界誌に記事を掲載。

  Dr. Stefan Droste - Hohenstein  

Hohenstein Textile Testing Institute のマネージング・ディレクターとして、国際的なオフィス・ラボのネットワーク、繊維試験事業の戦略・展開を統括しています。

OEKO-TEX®(エコテックス®)関連プロジェクトを主導する傍ら、OEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体では分析化学の専門家として貢献しています。 
2011年にHohenstein に入社する以前は、BASF Groupにて材料特性評価とプロセス分析を担当。
それ以前は、Cognisの科学者としてプロセス分析とオートメーションに従事。

また、ヴッパタール大学で分析化学の博士号を、マンハイム大学でM.B.A.を取得しています。

  Dr. Jean-Pierre Haug - Testex  

1846年にスイスのチューリッヒで設立された繊維試験機関・TESTEX AG のCOO です。TESTEX はOEKO-TEX®(エコテックス®)国際共同体のスイス代表で、中国・香港などアジアの重要繊維拠点の他、多くの国でエコテックス®代表機関として活動しています。

専門家としてのキャリアは、1993年チューリッヒ工科大学でのグルコースの非酵素光学センサーの原理開発に関する博士論文の完成から始まりました。TESTEX AG に入社後、分析化学を導入し、スイスでのOEKO-TEX® STANDARD 100(エコテックス®スタンダード100)認証業務に着手しました。

長年にわたりエコテックス®国際共同体の技術委員長を務め、エコテックス®スタンダード100の発展に多大な貢献をしました。2010年から2014年までは、エコテックス®国際共同体の事務局長として、ステップやメイドイングリーンなど新規格の導入を推進しました。

 

  Tietje Voss  

CALIDA AGのオペレーション&ITのディレクターです。

  Dr. Dietrich Tegtmeyer - TFL Group  

TFL Groupの事業開発およびIR部門のグローバル責任者です。